祇園祭ラバーにはお馴染みの神泉苑では、毎年、観月法要が執り行われます。神泉苑は二条城の少し東にあり、祇園祭の折には、お神輿に遷られた八坂神社の神さまは、ここに寄られ、神仏習合の一面を見られます。コロナ禍の今年は、密になる神輿が出なかったので、神さまは神馬に乗っておられました。
ここの池には空海がインドから連れてこられた善女龍王という龍神さんがおわしますはず。写真は、お社の横から撮影しました。お堂には、観音様、不動明王、弘法大師が祀られています。
西の大覚寺では船に乗船して、東の智積院では僧侶による声明を聞き、瞑想「月輪観(がちりんかん)」を体験。神泉苑の観月会は今年初めて。法要のあと、境内で音楽が奏されます。中秋の名月と満月の2日にわたって煌々と輝いていたお月さまは、あいにく雲に隠れていたのは残念でしたが。
いずれも空海ゆかりの真言宗のお寺ですね。空海は、満月を悟りの象徴としました。悟りとは、自分の個性と可能性が最大限に花開いた状態で起こる究極の自己実現。とすれば、満月はその鍵となると、空海はとらえたようです。悟りの境地がいまだにわからない私ですが、満月の夜に瞑想を試みるうち、いつか体得できるかも。まだまだ・・・。