311以降、私は東京の水害を想定して暮らしていました。98年、自分のマンションで浸水した経験があるからです。地震が南下して、千葉と東京湾の両方から津波が来ればどうなるか――。ゴムボートを買うことを真剣に考えたり、ゴーグルやダイビングのフィンを出してみたり、ライフジャケットのかわいいデザインを求めて、アマゾンUSAを覗いたりしていたのです。もちろん、停電の備えて自家発電機購入も検討しましたが、マンションだと燃料を置く場所が難しく、断念。
98年、私のマンションでは、エントランスが1.2M浸水して壁に沁みができ、駐車場の車はもちろん修理に出すはめに。私はといえば、無防備にエレベータに乗ったところ、1階に着いたところでチャポーン! ひとつ間違えば、閉じ込められていたかと思います。翌日は、近所の半地下レストランは、水をかき出すのに必死。赤坂溜池の道路に停めていた自動車が、窓まで水に浸かったニュース映像を鮮明に覚えています。
311以後、あちらこちらで東京における水害について言及しても誰も相手にしてくれません。微力ながら、タクシードライバーにささやかな洗脳をしてもみたのですが・・・。京都では、2年ほど前にマンションの管理組合役員になった折、水害保険に入る必要を提案すると、男の役員が「京都は大丈夫だ」の一点張り。「東京から来た女が、わけのわからないことを言い出した」という「ありえないという思考停止」パタン。
木造家屋で暮らす皆さん、大切なものを2階にあげて、貴重品とともにホテルに避難するほうが賢明です。生活に必要なものはスーツケースに入れて2階にあげれば、避難所に持ちだすときも簡単ですね。今夜はPCとスマホを充電して、かつ携帯用の充電器もバッグに入れておきましょう。マンション暮らしの人は、窓ガラスに段ボールを貼って、カーテンをするのがよいかも。
37度台とはいえ熱があり朦朧としているので、文章くどいかもですが、どうぞ皆さま、ご無事で。