平成最後の日に、旧大島邸にて山西和尚様が亭主を勤められるお茶席に呼んでいただききました。
日本料理ひら田さんによる懐石料理は、現代陶工さんたちの器に美しく盛り付けていただきました。一人一人違うので、お隣の器も気になったり、陶工の皆さんの名前を一度きいただけでは覚えられなかったりでしたが、しかし、すばらしい器にため息が出たことは確か。お料理も美味。
続いて、新緑のお庭にある待合で香煎席。柳宗悦のお軸は「サバクヤ心、袱紗サバキツ」。ご亭主・三隅さんの語り、癒されます。
本席の様子は写真に収めたなかったので掲載できませんが、お茶室の写真は、翌日の跡見でお楽しみください。
一席目ゆえ、早起きして着替えたところ、なんと帯枕を忘れてきた私。ホテルの部屋のタオルを使って、この日はひとまず切り抜けました。だから現地和服は最初から和服で通すのが賢いのですが、今回は前日に洋服で新幹線で移動。あまりの土砂降りと、連休中なのに指定がおさえておらず、立ちを覚悟したためです。結果、大阪発の「さくら」は、早々に並んだら座ることができましたので、和服でも大丈夫だったかも。でも、未踏の地はやはり不安材料が多いので、実は洋服が楽なんです。
朱の色無地に、帯は牡丹とオナガの刺繍。この後、唐津焼をいろいろ見てまわりつつ、呉服屋さんで帯枕も購入。お席でご一緒した地元の方々にご案内いただきました。感謝。
夜、皆さんで食事をご一緒してホテルに戻ったら、平成の残すところ10分ほど。あわててテレビをつけて、その感動を共有したのでした。