備えあれば・・・

モノだらけの部屋を見て、反省。主婦経験が災いして、安いものをまとめ買いしたくなる。おまけに思い切って捨てられない。最悪だ。

おかげで、しかし被災グッズがあれこれ私の家には存在した。少なくとも懐中電灯と笛と軍手、水運搬パックはベッドサイドにあった。

 「笛はどこで買ったの?」と友人に聞かれても、思い出せない。こうした被災グッズを備えていたのは、阪神大震災を取材したからだ。瓦礫の中でも笛があれば、生存を伝えられると知った。それでも、ここ数年は、危機意識が薄れていた。

 早々に水とお米とトイレットペーパーが店から消えた。幸い、水1ケースとトイレットペーパーは12個パックは手元にあった。西からお米は送ってもらった。とろろ昆布はデパートで手に入れた。カセットコンロのガスの入手が問題だったが、登山用品店で揃えることができた。あとは、手動式ラジオが無いだけだ。ワンセグでも情報は入るというので、停電でも携帯をつなげるために、100円ショップで電池式充電器を購入した。

 移動中に地震が起きるかもしれぬ、と、コンタクトや眼鏡、かぜ薬を大きなバッグに入れて、移動している。火を起こすものなどと毛布や下着、レッグウォーマー、チョコなどを大きなスーツケースに収め、廊下に置いている。本当に倒壊したら、瓦礫の中からモノを探すのは大変だ。スーツケースなら頑丈だから、取り出せる。

いま私が日本にいるのは、きっと意味がある。復興に向けて、未来の日本に向けて、何か役割があるのだろう。だったら、備えを万全にして、後にプラスに機能できる存在でありたいと考えている。