2020年7月 祇園祭の茶会

今年は山も鉾も建たなかったので、私が駒形提灯を帯で運んでいました。

22日の夕方の席では、床に、八坂神社の粽「蘇民将来子孫也」。八坂神社と綾戸國中神社のお札。八坂神社は、素戔嗚尊の和魂、綾戸國仲神社は荒魂。本来は、綾戸國中神社のお稚児さんが馬にまたがって八坂神社境内に入るまで、神輿は出してはいけないと伝われています。

2020年8月 仁風庵へ母の上布に朝顔の帯で

初めての仁風庵。鯉山町にある山本仁商店さんのご自宅で、国の指定有形文化財でもある。岐阜で創業した山本仁商店は、大正時代に京都に進出。白生地屋から染色業へ。本宅は、昭和初期に建てられたらしい。1階のお座敷とお庭に目を見張ったまま、2階へ。洋間で三友居さんのお弁当を頂きながら、インテリアに、またまた溜息。下のお茶室で冷たい緑茶を一服。何もかにもが素晴らしい。

母の上布、この数年袖を通していなかったら、茶色いシミが目立つようになっていた。雪晒に出した方がいいだろうか。いつもは桜色の無地とか博多帯を合わせているのだが、今年は朝顔を合わせてみた。

祇園祭2020 大丸京都店にて、祇園祭鉾前で日傘を選ぶ

大丸京都店は長刀鉾町にあります。例年、ウインドウや売り場に、さまざまな鉾が展示されるのです。1階の売り場はもとより、地階や浴衣売り場など、分散されていますが、コロナ禍の今年は、1階に集中していた気がします。

7月も終わりに近づくとセールが始まるので、日傘を購入。記念に、お店の方に撮影してもらいました。

祇園祭2020 船場のコレクターを訪ねて、駒形提灯の帯で

立派な長刀鉾です。お母さまご存命のころ、ご自宅では鉾だけ飾られていたそうです。ビルに建て替えてから天井が高くなり、全体を展示できるようになったとか。お人形の仕事が見事です。昔の職人さん、すごいなあ。『細雪』でわかるように、船場の商家の文化度の高さは、京都の室町界隈に匹敵します。お着物、人形については、特に。

祇園祭2020 宵山のお茶会@太子山秦家

祇園祭宵山を秦家で過ごしました。なんて贅沢なことでしょう。岡崎にある好日居の横山さんと、薬種問屋の末裔、秦めぐみさんによるお茶会だったのです。

ここは太子山町。祇園祭の山鉾町の中でも最も西南にあります。例年なら、路地には駒形提灯が飾られ、秦家がお店の一部を会所飾りに提供し、聖徳太子像が祀られるのです。今年は山鉾は出ませんでしたが、ご自宅で聖徳太子のお軸と鬼子母神さんを祀られ、静かにお茶会が催されました。

聖徳太子と秦氏の関係は、歴史に詳しい人ならご存知ですよね。太秦だけでなく、このあたりにも16世紀から白生地屋を営む秦氏たちが暮らしていたようです。

祇園祭2020 宵山の献茶式と長刀鉾による祇園囃子 龍文の帯で

コロナ禍で、静かに斎行されていた祇園祭。お献茶式は予定より早い時間から始まり、その合間に、長刀鉾による祇園囃子が奉納されました。例年なら、その日の夜、山鉾巡行の無事を祈って、23時ころに奉納されるのですが。お献茶式も、最低限の関係者でのみ、本殿で粛々と行われたのでした。

神さまは前日にお神輿に遷られています。手を合わせて、帰宅したのでした。

長崎原爆忌

今朝は長崎からの中継。コロナ禍の日曜日ゆえ、多くの人が見ているといいのですが。

犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、核廃絶を望みます。

そんな季節に、レバノン爆破。気になります。