2017年正月 初詣、丹塗りの矢の下で

p1190471IMG_6685歳旦祭は、朝5時から斎行されます。葵祭と同じで、上賀茂神社の大祭ですから、本殿前の神事だけでも、1時間はたっぷり。 新撰の数が多い大切な神事です。p1190537次第に空が白々する中、提灯に先導されながら摂社末社を順番に参拝してまわるのですが、それがなんとも幻想的で素敵な時空なのです。
その後、室内で直会(なおらい)を頂くのですが、外に出ると、さすがに太陽が昇っていて眩しく、いきなり現世に呼び戻された感じ。はっと気づくと、徹夜で顔が悲惨。写真を写すにはしんどいけれど、どうか醜さは多めに頂きたく・・・。img_6714
昨年までは、早朝の冷え込み対策で葵文の辻が花を纏っていましたが、今年は、6本の矢と梅を描いた訪問着を選択。伝承によれば、丹塗りの矢は、賀茂別雷神誕生の重要な要素。しかも、この矢立の文様がハートモチーフで、上賀茂神社の神紋の葵に見えなくもない。などと理屈をつけながら、お正月のみ飾られる巨大な丹塗りの矢の下で撮影を試みました。IMG_6665IMG_6666
p1190472帯はといえば、白の梅鉢文でもよかったのですが、お正月なので、松竹梅を合わせました。実は二部式に直してあるので、徹夜で朦朧とした頭には、締めるのが簡単だというのも理由のひとつ。草履はアザラシの鼻緒なので温かい。p1190491P1190578 升酒
お神酒。以前は干支の枡とボトルのセットを持ち帰ったのですが、最近は境内で樽酒を頂きます。徹夜の身にはまわりが早く、帰宅して爆睡。

元旦は上賀茂神社でした

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img_66851歳旦祭は、朝5時から斎行されます。葵祭と同じで、上賀茂神社の大祭ですか%e2%98%85p1190502%e5%b7%ab%e5%a5%b3%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%a8ら、本殿前の神事だけでも、1時間はたっぷり。新撰の数が多い大切な神事で
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次第に空が白々する中、提灯に先導されながら摂社末社を順番に参拝してまわるのですが、それがなんとも幻想的で素敵な時空なのです。

その後、室内で直会(なおらい)を頂き、外に出ると、さすがに太陽が昇っていて眩しく、いきなり現世に呼び戻された感じ。

一般参拝者と同じように本殿で参拝。酉の描かれた升酒を頂き、酔いがまわったところで帰宅して仮眠。除夜の鐘をついてから徹夜で歳旦祭に臨むのは、いつまで続けられるでしょうか。

2017年正月 迎 春

p1190470新春のお慶びを申し上げます
世界各国、とりわけ欧州ではパラダイムシフトが数年前から進んでいました。かねて明治維新並みの変化が起きると予言してきた私ですが、その流れは、昨年の英国EU離脱、米国トランプ政権誕生で誰の目にも明らかになったのではないでしょうか。
酉歳の今年は天変地異も含め、世界情勢の激変を覚悟しましょう。戦後70年間に築いた何かが音を立てて崩れるという事態もあり得ます。現在の延長・継続と考えないほうがいいかもしれません。
大難を小難にできるよう祈りつつ、どんな変化にも動じない自分でいたい初春。和服を纏って、心穏やかに、今年も日本の文化への理解を深めていけるよう精進してまいります。
今年の元旦は例年と同じく、朝5時からの歳旦祭に参列するため、徹夜。3年前に仮眠をとって寝過ごしたことを深く反省したからです。今年は葵文の辻が花染めは止め、矢と梅文の訪問着を選びました。よって巨大な丹塗りの矢の下で、撮影。上賀茂神社の伝承では、丹塗りの矢は賀茂別雷神の誕生において大切な要素です。着物が大きく写っている写真は、この後で。

迎 春

新春のお慶びを申し上げます

世界各国、とりわけ欧州ではパラダイムシフトが数年前から進んでいました。かねて明治維新並みの変化が起きると予言してきた私ですが、その流れは、昨年の英国EU離脱、米国トランプ政権誕生で誰の目にも明らかになったのではないでしょうか。

酉歳の今年は天変地異も含め、世界情勢の激変を覚悟しましょう。戦後70年間に築いた何かが音を立てて崩れるという事態もあり得ます。現在の延長・継続と考えないほうがいいかもしれません。

大難を小難にできるよう祈りつつ、どんな変化にも動じない自分でいたい初春。和服を纏って、心穏やかに、今年も日本の文化への理解を深めていけるよう精進してまいります。

2016年12月 除夜の鐘を突く


今年も残すところ、もう少し。日本の伝統文化について京都から多くを学びました。ブログを読んでくださった皆さまに感謝。ありがとうございます。
除夜の鐘は、毎年恒例、六角堂で突きました。鐘を突ける神社仏閣はウェブで検索が可能。ただ、人数制限があり、整理券を配る神社仏閣が多いので要注意。その点、六角堂は、とても太っ腹なのです。
23時30分頃から並び、順番に突かせてもらえます。人数制限はありません。池坊専永家元が、希望者がいる限り、続けるようにと指示されているからです。六角堂はいけばな発生の地。京都のヘソでもあります。
深夜には冷え込んだので、コートはグレーのカシミヤ100に変更しています。

2016年12月 をけら詣り

上賀茂神社で除夜祭に参列した後、四条通で出雲そばを食してから、八坂神社へ、をけら詣り。20時頃なら、をけら酒もいただけます。お屠蘇のような味わい。
夜遅くなると四条通が歩行者天国となり、八坂神社境内への入場規制がかかります。なので、早々に参拝するのが地元風。驚くほど空いていました。
をけら詣り――縄に火をつけてから、消えないようにぐるぐるまわして人々が夜道を歩く風景は、久しく京都の大晦日の風物詩でした。をけら火でお雑煮を作ると、一年間無病息災に過ごせると信じられているのです。
それも、この数年で減ってきたように感じます。火縄をぐるぐるまわしながら家路につくのが、公共交通機関での移動するとなれば難しく、くわえて、マンションのガスレンジだと、火がうまくつかないのです。かくいう私も、蝋燭に一度移すなどして格闘したのですが、一度も上手にできた試しがありません。

装いは、灰緑地に葉モチーフの小紋。ここは朝と同じですが、コートはブルーのビロード、羽織風にしました。帯は、桃色地に白の椿(侘び助にも見えます)の染帯。葉の中に白い椿が一輪という感じでしょうか。

2016年12月 大晦日の錦市場へ小紋で

 一昨年より、三木鶏卵でだし巻き卵を買うために、朝8時に並びます。すごい列。昨年などは、私の後ろ5人で締め切り。9時ころから他の店も開き始めるので、覗いていくうち、つい鱧の天ぷらを食べることに。観光客みたいで、少し恥ずかしかったけれど、朝の鱧、揚げたてで美味でした。鶏肉、つきたて鏡餅などを買って、大丸へ。この日、着ていたのは葉のモチーフの小紋。

2016年12月 高台寺和久傳で蟹を頂く


高台寺和久傳。行きたい行きたいと思いつつ、お金持ちの紳士に知り合うこともないまま、自腹で訪れた女性二人。現地集合にしたら、なんと、蟹色の服、見事なシンクロです。
暮れとはいえ、高台寺となれば、いい加減な着物は着てゆけず、母の訪問着を選択。帯は誉田屋製竹文の古箔。途中で、アイフォンがスクエアになってしまい、少しサイズが違う写真もありますが。
今年のお正月にも、茶友の久美子さんと室町和久傳でお食事をしています。つまり、和久傳に始まり、和久傳に終わった今年。至福の時が二度も。

2016年12月 熊谷好博子の振袖@明治の洋館


楽楽荘での月釜は、昨年の鹿鳴館茶会についで、バロック茶会。昨年は貸衣装を借りて明治の女性になりきりましたが、今年は本振袖にしてみました。昨年の様子に興味のある方は、右上のcollectionをクリックしてみてください。写真が出てきます。
振袖は日本画家の熊谷好博子が描いたもの。白とオレンジのカトレアが中心です。作曲家の三枝成彰さんの受勲を祝う会@三井倶楽部以来、2度目です。帯も初お目見え。丸帯ですので、自分で結ぶのは難儀。今回は着付けをお願いしたので、身にまとうことが可能になりました。色使いがクリスマス風だったこともあり・・・。黄色い襦袢と、橙色の草履とのハーモニーも嬉しいのです。各々、紫織庵製、祇園「ない藤」製。
昨年の鹿鳴館茶会では和服人が7名もいらしたのに、今年は私一人。ドレスの裾捌きも難しいけれど、本振袖も大変。すぐに裾が地についてしまうのですから。でも、画家の作品だから、袖が詰められるようにできておりません。せめて中振袖にできると頻繁に着られるのですが。拝見している床は四線譜のグレゴリアンチャントでした。