2017年7月 大丸京都店にも祇園祭の鉾がいっぱい

祇園祭は7月1日から1カ月、毎日神事行事があります。長刀鉾町にある大丸京都店も、祇園祭一色に。

1階には、ミニチュアや小皿など山鉾が描かれたグッズが並び、大丸のコレクションとして、鉾が三基、並び、浴衣売り場にも、二基、飾られていました。
浴衣は芭蕉の葉文。鉾の前でよく映えます。

2017年7月 源氏香の帯

志野流蜂谷家の先祖代々の墓所を新しくされた記念の場にお招きいただきました。若宗匠とは、俳句を通してのご縁。生まれて初めて「蘭奢待」を聞かせていただき、感謝感激。正倉院展まで観に行った蘭奢待。ガラスの中に入っているから、わからないわけです。でも、聞香の機会を頂けた幸運に、酔いしれたひとときでした。

帯は誉田屋製「源氏香」文。お弟子さんが大勢いる中、この帯でいいかどうか迷ったのですが、一加さん春のセールで手に入れ、この夏デビューならこのタイミングでしょ、と締めていきました。着物は『ワシントンハイツ』の受賞祝宴の折にまとったのと同じ。白と銀で棕櫚の葉陰と赤とんぼを織り込んだ変わり絽。

お茶席では、少し後にいらした狂言師の野村万蔵さんとご一緒しました。母上直々のお薄を頂戴し、久しぶりに御家元にもご挨拶ができて、ほんとうに充実した一日と思っていたら、その直後に土砂ぶりにあい、閉口しました。

祇園祭:お千度の儀

IMG_8345●●いよいよ祇園祭が始まりました。

山鉾巡行で先頭を切る長刀鉾のお稚児さん。この日、初めて神前に名乗り出ます。両脇を固める禿たちがIMG_8729●露払いとなり、長刀鉾のお供を引き連れて、八坂神社にやってきました。例年、父と祖父に手を引かれるのですが、今年は、父と叔父のようです。お稚児さんの手にご注目あれ。もはや素手で手をつなぐことは許されず、白布越しなのです。
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神前で玉串を奉納した後、本殿を拝礼しながら千度まわり、参拝します。実際には三度まわるだけなのですが、お供の数を延べにすると千度になるということで、お千度の儀といいます。

2017年6月 祇園祭、いよいよ始まります

祇園祭は7月1日から31日までの1カ月。前日に長刀鉾会所にご挨拶に伺い、スサノオノミコトにお詣りさせて頂きました。
先取りで織られたであろう、長刀鉾の綴れの帯を締めています。明日からは夏帯ですから、これを締められるのは、今日が最終日になります。

夏越の祓@上賀茂神社

風そよぐ奈良の小川の夕暮れは 禊ぞ夏のしるしなりけり

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百人一首に出てくるこの歌は、上賀茂神社で6月末日20時に斎行される神事を詠んだもの。現在まで続いています。

参拝者が息を吹きかけた人形を、神職が境内の中にある奈良の小川に1枚1枚流します。これが「水」での禊。さらに川の中に設えられた薪の炎を浴びることで「火」の禊を受けるのです。神さまは「火水さま」と表記されることがあるのは、そのためです。

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2017年6月 ドクダミ文の帯で、安野光雅館「森の中の家」オープニングへ

京丹後の「和久傳の森」となりに、「森の中の家 安野光雅館」が誕生。そのオープイニグにお招きいただきました。

設計の安藤忠雄さん、細川護熙さん、坂東玉三郎さん、田中伝左衛門さん、作家の宮本輝さんもお祝いに駆けつけ、内覧の後、記念植樹されました。私も玉三郎さん、傳左衛門さんのお隣に苗を植えさせていただくという幸運にあずかり、やがて森になる日が楽しみです。
この日の装いはさんざん迷ったあげく、「雨上がり」と銘打たれた掬い織のの帯。安野さんがドクダミを描いていらしたのを思い出し、引っ張り出してきた次第。そうしたら、併設されたレストラン「モーリ」にドクダミが生けられていて、うれしくなりました。

2017年6月 花倉織に貝づくしの帯で吉田塾へ

吉田塾へ。

ちょっと遅刻。吉田孝次郎さんの講座が、もう始まっている――。
頃合いを見て、末席に座らせてもらう。

この日のテーマは帷子。上布を着ていくのが筋かもしれないが、しかし、銀座かわの屋で手に入れた貝づくしの帯が締めたくて、沖縄の花倉織を纏ってでかけた。
由緒ある京町屋の夏の室礼に、わくわくする私――。
写真は、吉田塾仲間の中野さんと、塾を運営しているNPO美しい京都の富家さんが撮影してくださいました。