2013年10月 引き手織名古屋帯

蕪村庵引き手織名古屋帯ずっと気になっていた母の帯を、京都で調べてみたところ、絹糸の中の雑絹紬糸を使用し、横糸にはフィラメント箔を張った糸を使って織り上げた「引き手織帯」という結論が出ました。いまでは製造されていない大変めずらしい帯びなのだとか。
祖母の箪笥から出てきたぼかしの紬の着物に合わせてみましたが、少しボケるように思います。バッグと帯締の色を合わせることで、ごまかした感があります。タイのジムトンプソンのバッグは、タイシルクと綿の混紡と認識しています。
この紬は単衣仕立てにしているので、まだ暑い10月に着てしまいます。本場結城紬と書いてあったのに、糊ときに出してみたら、本物の結城ではなく、石下で織られたものと判明したもの。ラベルは平気で嘘をつくので、気をつけましょう。
もっと涼しくなって袷も耐えられるようになったら、ターコイスの鮫小紋に合わせてみますね。
この蕪村庵は六角堂斜め前にあるお煎餅屋さん。京都にいらしたときは、お試しあれ。