京大病院に検査結果を聞きに行った後、無鄰菴へ。南禅寺界隈別荘群のひとつ。
東山を借景に作られた庭を撮影したかったのに、中に入って、びっくり。庭師さんたちが手入れをしているではありませんか。受付で何も言われなかった。こんなの、ひどい。
美しい庭は手入れあって保たれるもの。だからといって、客がいるときに道具散らかして景色乱して、なんだかなあ。桂離宮は休みの日に集中させているのですよ。なのに、京都市管理下の無鄰菴、ちょっと雑じゃあ、ないかしらん。せめて入館前に受付で告知するとか、手入れ日は割引価格にするとか、配慮が欲しいですよねえ。
というわけで、紅く染まった借景の庭撮影は泣く泣く諦めかけたところに、今度は観光客が数十人単位でやってくる始末。あーあ、最悪。お見せできるのは、団体客に襲われる直前の、縁側に佇む姿のみでございます。
などとブツブツ思って外に出てみると、すばらしいサプライズが待っていました。な、なんと、小川勝章さんが佇んでいるではありませんか。無鄰菴の作庭をした七代目小川治平の末裔です。先日、「明日の京都文化遺産プラットフォーム」フォーラム「古都の借景」のパネルディスカッションでご一緒したばかりの、その小川さんに、無鄰菴の前で遭遇できるなんて――。
こんな偶然って、ちょっと素敵。なので、強引に記念撮影させてもらいました。小川さん、ありがとう。