日和神楽。山鉾のお囃子が前夜、八坂神社へ祇園囃子を奉納します。翌日の巡行の晴天を祈念するためといわれます。
長刀鉾は、四条通を八坂神社に向かい、奉納後、祇園界隈をまわります。ある種、神楽の出前のようなもの。路地には、そのご利益にあずかろうとお茶屋さんで宴会中のお客さんや芸舞妓さんが出ていて、お姉さんたちの美しい姿を見るのもまた、赴きがあるのです。
私が日和神楽を知ったのは、初めて祇園祭を見に訪れた30代。西麻布にあった染司「よしおか」東京店で染色講座を持っていらした吉岡先生が、希望する聴講生たちをいざなて祇園祭を案内してくださったとき。ご一緒した女性二人と祇園のバー、サンポアに繰り出したことから、偶然に居合わせたのでした。
例年になく混雑している宵々山を経て、疲れ切っていた私は、着物を着るガッツはなく、安易にユニクロの向日葵文浴衣を纏って八坂神社へ。ラピスラズリ色の帯は、サテンの作り帯。向日葵の帯留が自慢のコーデでした。
東京から来ていたカメラマニアの予備校講師にバッタリ出会い、写真を撮ってもらって喜んでいたのですが、しかし、肝心なときに、帯留が写っていないのです。えーん、横に移動してしまった(右)。
帯留については、昨年の大船鉾前の写真(左)で、確認してくださいね。
2016年7月 日和神楽を追いかけて、向日葵文の浴衣で
2016.07.16