2006年7月&8月 日本の真髄「能」

『ノーブレス』7号では人間国宝で能楽師の三川泉さんにお目にかかりました。その際に宝生能楽堂で撮影したのがこの写真。
当日の朝、先方が生成りの上布とうかがったので、急遽、このアンティークきものを着ることにしました。
この御所解き文のきものは7月に玉三郎さんの舞台を観に出かけた時にも着用しています。

これを購入した「かわの屋」さん主催の食事会で、草木染の吉岡幸雄先生が講演されるというので、せっかくだから見ていただこう、とこれを着て出かけたのですが・・・、
絽麻ではなく、生絹(すずし)と指摘されて、皆で愕然! 明治初期、化学染料が日本に入ってきたばかりのころの着物だそうです。刺繍糸の毒々しいピンクをみれば歴然ですね。
帯は母の絽つづれ。帯留は無地の着物用に用意していた能面です。