2006年3月 朝まで生テレビ

「朝まで生テレビ」20周年のパーティほど、着ていく服に悩んだ会はありません。番組を立ち上げた名プロデューサー日下雄一さんが1月に他界され、偲ぶ会と合わせてのパーティとなったからです。お祝いとお別れ。正反対の趣旨が同居する会ではどちらに合わせて着物を選べばいいのか。出席した女性の多くが悩んだと言います。最初は不祝儀にも着られる淡い藤色のぼかしにトクサ文の帯か、地味な花柄に不祝儀の鼠色の帯を締めようかとも思ったのですが、もしも洋服で出席するなら何色を着るか、自分だけ浮かない色は何かを考えたあぐねた結果、このアジア太平洋賞の授賞式で着た黒地の赤白の絞りの訪問着(2000年11月でも紹介)にしたのです。赤が入ることが偲ぶ会で失礼かどうか悩ましいところですが、会場にいらした女性の多くは、黒地のスーツに真っ赤をさし色にした出で立ちだったので、ほっとしました。トクサ文様の帯は母のもの。