2005年11月 襦袢と帯をトランプで

この着物は、結婚前に母が着ていたものと思われます。茜色の地は顔映りもよく、ねずみ色のぼかしが印象的で、なんとかして着こなしたいと数年前から考えていました。
しかし、手元の帯ではどれも合わず、いったい母はどの帯を合わせていたのか、アルバムを探してもみつからず、今年になって、いよいよ着物を持って呉服屋さんめぐりをしたのでした。どう合わせても、結局は、黒地の帯でないと、ぼけてしまう。
そんな折、出会ったのが「紫織庵」製トランプの帯。これで大正ロマン風に仕上がります。お値打ちで、同じ柄の「長襦袢」も誂えることができて大満足。帯とおそろいの長襦袢に気づいて声をかけてくれるのは、かなり「通」です。
これを着用したのは『ノーブレス』3号の大樋年雄さんとの対談が初めて。帯も襦袢もトランプなのだから、指輪とバッグもハートにしてみました。